ドールハウスに灯りを Vol.3

前回までは壁面に穴を開け、「ドールハウスライティングセット」を利用し、
スイッチとDCジャックを取り付けましたが、ライトが一つの場合は、これでも点灯は可能です。

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ライト側のコネクター接続は市販されているXHコネクターで接続可能ですが、
ご経験の無い方や、専用道具などお持ちでない場合は、+540円で当店にて加工が可能です。

さて、上記写真はターミナルが無いやり方ですが、実際には複数個ライトを設置されると思います。
ドールハウスライティングセットに同封されている10個並列接続出来るターミナルを使用したいと思います。

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接続はこんな感じです。
LEDの併用も考え、コネクターのプラスとマイナスは入れ替えないようご注意ください。
たったこれだけで10個のライトを並列接続出来てしまいます。

LEDの接続も同様です。
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※LEDのみではスイッチオフ時でも微弱の電流が流れ、うっすらと光ってしまいますが、
麦球タイプのライトと合わせて使用するとプラスとマイナスが一方向に決まるため、確実に消えます。

さて、それでは擬似的にドールハウスの一部を利用したライティングの方法を記載します。
今回は5年前にイベント展示用に作成しておいた1ルームボックス(壊れかけ)を利用します。
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イベントで展示していたために結構風化していますが、この一区画を利用してライティングを施します。
実際にはこんなにぎゅうぎゅうに詰め込んでライティングをせず、ゆとりをもって配置してください。

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展示用ボックスの横に先ほどサンプルで作った電源ボックスを置きます。
※これは擬似的なドールハウスですので、実際にドールハウスを作られる場合は、ハウス内に電源ボックスをご用意ください

それではまず壁用のライトから。
先ほどの直接ライトをつける際に利用した壁用ライトを取り付けますが、コネクターのサイズから8mm程度の穴をあければ
コネクターごと穴を通すことはできますが、今回は穴をできるだけ小さくしたいので一度コネクターからケーブルを抜きます。
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コネクター部分には小さなツメがあり、これを細く尖ったもので押しながらケーブルを抜くと
右写真のようにコネクターコンタクト(鉄の部分)がきれいに抜けます。
こうすることで3~4mmの穴でも通るようになりました。

これを早速壁に穴をあけ通してみます。
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しっかりと壁に固定したらコネクターを戻し、ターミナルに接続で完成です。
実際のドールハウスの場合、隣の部屋がある場合、壁部分にもう一枚ベニヤを挟むなどすれば
配線を隠すことも出来ます。

続いてフロアーランプなどの設置や、まだどんなライトを置くか未定の場合のミニコンセントを利用した
ライティング方法です。

使用するのは22010 Single wall socket (2 pcs)です。

メス部分をターミナルへ、オス部分をフロアランプへ接続します。
これも上記同様コネクター接続は加工いたしますので、お気軽にお申し付けください。
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壁用ライトの時と同様にコンセント設置部分に穴をあけます。
コンセント部分の裏はシール型になっていますので、紙製壁紙であれば、そのまま貼り付けてください。
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フロアランププラグ側の方はサイドテーブルやタンスなどに設置し、配線を出来るだけかくしてあげてください。
これで準備はOKです。
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コンセントに差し込んだら先ほどのフロアライト(今回はスタンドライト)を取り付けたタンスを戻して
完成です。
ドールハウスのライティングでまだ部屋の内装を決めていない場合や、模様替え時にライトを交換したり、
外したい場合に向いているテクニックです。
ぜひやってみてください。

次回はLEDの間接照明、天井ライトの取り付けをご案内いたします。

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