ドールハウスライティング第二弾です。
前回のブログでご案内いたしました「ドールハウスライティングセット」を利用した
初心者でも簡単に設置できる灯りづくりです。
手順をご説明する前に、まずは一つずつ灯りづくりの基本をご説明します。
ドールハウス製作において、灯りをつける場合は、事前に電源ボックスを配置する
場所を設計時に入れてください。
大きさはそれほど大きくなくても大丈夫です。
ただし、2階建て、3階建ての場合はターミナルを増設しますので少し広めに作ってください。
1ルームであれば全体の10分の1か12分の1程度でも十分です。
また、電源ボックスの区画は必ず開閉可能な場所に設置してください。
1ルームであれば天井を外すと見える位置、その他はねじ数本外せば取り出せる位置が望ましいです。
部屋の模様替え時に断線させてしまうことがあり得ます。
そんなとき、ドールハウスをばらばらにしないといけない状態は避けた方が良いです。
加えて電源ボックスの一部にスイッチを取り付けますので外周に面している必要もあります。
ドールハウスの側面か、背面に面して、スイッチやACアダプターへの接続が可能な場所に設置してください。
最初の段階でのご注意点はもう一点あります。
ドールハウスの基本電力は12Vです。
ドールハウスライトを購入された場合、絶対に100Vの電気で直接接続しないようにしてください。
ライトの麦球がだめになってしまいます。
また、ドールハウスのライト購入時にご注意いただきたいのが、交換用の麦球があるか
必ず確認してください。
輸入商品の場合、交換球がないものも多々あります。
麦球の寿命は一概に言えませんが、24時間点灯して約1年程度しかもちません。
付けたり消したり繰り返せばその分麦球の負担が増え、寿命はより短くなります。
よく点灯させる場合は平均して2年程度だと思ってください。
交換球がないと、灯りのつかないドールハウスとなってしまいます。
※当店のミニマンダス社ライトはすべて交換球がございます
ちなみにLEDは24時間点灯で4年もちます。
前置きは以上で、早速ドールハウスライティングセットを利用した灯りづくりのご説明をさせていただきます。
今回はこの商品用の写真撮りのために擬似的な電源ボックスを用意しました。
構築される方はご自身のドールハウスの内部に電源ボックスを設けてください。
MDF材で外壁をイメージしてみました。
横幅は3cmで、奥行きは8cmです。
今回はこの程度でも十分広いです。
また、このセットのスイッチやDCジャックをきれいに固定させるためにMDF材の厚み6mmを利用しました。
ベニヤ板でも大丈夫です。
厚みが1cmとなると、もう一手間加わるので、6mm以内が推奨です。
ではセットの内容をご覧ください。
今回は1A(1000mA)でも十分ですが、手元に2Aがあったので、こちらを使用します。
この1A(アンペア)、2Aとは何かと言いますと、中学生頃の理科を思い出すかもしれませんが、
「電流」ですね。
ここでは理科的なお話しはしませんので、単純にドールハウスライトの麦球を光らせるための
許容範囲だと思ってください。
たとえば麦球は1球約50mA〜100mAですので、
1000mA(1A)だと単純に10~20個の麦球を点灯させることが出来ます。
もちろん1Aで40個点灯も出来ますが、当然電流が足らず暗くなってしまいます。
1Aなら推奨は10個~20個程度だと思ってください。
従いまして2Aであれば20個~40個程度です。
ちなみに商品には入れていませんが、5Aなんてのもあります。
ここまでとなると3階建てクラス、200個以上の麦球となります。
写真のセットは手前から2AのACアダプター、10個のライト接続用ターミナル、スイッチとDCジャックとなります。
では実際に取り付けてみましょう。
まずスイッチとDCジャックは反対側からとめるためのプラスティックナットがあります。
これを外すので、ミニターミナルのコネクターを先に外しておきます。
『あとで取り付けるためにミニターミナルをひっくり返すと赤い点がついていますので、接続しなおす時には
これを参考にして接続してください。』
外します。
※ご注意! ケーブルを持って抜かないようにしてください。線が切れてしまいます。
必ずコネクター(白い部分)を持ってまっすぐ抜いてください。
プラスティックナットも回して取ります。
それでは外したDCジャックとスイッチの円は、それぞれ直径が
DCジャック12mm、スイッチ15mmなので、
それにあったドリルを用意します。
ホームセンターでもドリル自体は1個600円程度ですが、ご要望がございましたら
当店でも加工お手伝いさせていただきます。
まずは穴開け予定箇所に印をして、穴開けします。
ドリル12mmと15mmでは少しだけ窮屈です。
とはいえそれぞれ1ランクサイズを上げると今度はガバガバになってしまいます。
そこで、穴開け後に粗めのやすりを棒状のものにまき付け、軽く削ってあげてください。
MDF材は簡単に削ることができます。
それでは取り付けです。
反対側からプラスティックナットを回して固定させます。
ついでにコネクターも再度接続します。
反対側からADアダプターをつければこれで電源の基本は完成となります。
普段はACアダプターは節電のために外しておいてください。
※LEDを接続するとわかりますが、ACアダプターは接続しているだけでスイッチオフ状態でも
微量の電気が流れています。
以上で基本となる電源、スイッチは完成しました。
それでは次回はここに10個の電球をつけるためのターミナル接続と、
簡単なライト設置のご案内をさせていただきます。